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zoom RSS 綺麗な写真、美しい写真

<<   作成日時 : 2010/08/26 22:11   >>

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最近、我が家では故アポロ&パピーのチェルシーのオーナー、女王様ことすみさんの写真がよく話題になっている。どういう話題かということはゆっくり後述することとして、まずはすみさんの写真をご覧いただこう。(また無断転載。お許しを)

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この写真はチェルシーの初泳ぎのときのもので、わずか3か月のチェルシーを泳ぎに連れていくのはゴールデン・レトリーバーのオーナーとして実に正しい行為だ。もともとDNAとしてはスイミング・フリークである犬種なのだから、なるべく早く水に親しませて恐怖感を持たないようにさせることが肝心である。MAXもルーカスも、4,5カ月で川に連れて行ったが、水に入った瞬間に泳ぎ始めた。奥多摩や秋川だと流れが急なので、現在のところリードをつけて流されないようにしなくてはならないのが残念であった。だが磐梯山・猪苗代の旅では、やっと流れのない猪苗代湖でのびのびと泳がせてあげることができたのである。(途中の大内宿では参道のような作りの街並みに沿って流れる清流に入りたがって、止めるのが大変!思えばMAXもそうで、水を見れば即座に突撃モードとなったものだ)

さて、この素晴らしい写真であるが、さすがEOS学園で写真を学んでいるすみさんだけあってシャッター・チャンスを逃さず、かわいいチェルシーの初泳ぎを見事にキャッチしている。すみさんの写真は、誰が見ても綺麗。試しに犬でも花でも、連れあいでも不倫相手でもよいから手持ちのデジカメで写真を撮ってみるとよい。おそらく、こうは綺麗な写真は撮れない人が多いだろう。カメラがいいんだろうと思う人がいるかもしれない。写真を勉強しているから撮影技術があるからだと思う人もいるだろう。そんな人はすみさんと一緒に同じカメラを使って、同じ場所で撮影してみれば写真のクォリティは道具や技術が決めるのではないことがわかるはずだ。
ではこの人の写真を見て、人はなぜ心を動かされるのか?そこがもっとも重要なポイントなのである。そのためには、彼女のブログの過去ログで亡くなったアポロの膨大な写真をご覧いただきたい。重くなりすぎるのでURLを紹介することにしよう。
http://d.hatena.ne.jp/sumi0627/
ぼくはアポロの笑っている写真が好きだ。犬と暮らしたことのない人は、犬が笑うかよ、と思われるかもしれないが、すみさんの写真を見れば犬も笑うことがはっきりと分かるだろう。獣医の野村潤一郎さんは「犬はどんな時に幸せだと感じるのですか」という問いに、「おいしいおやつをもらった時も、散歩に連れて行ってもらう時も幸せと感じるんでしょうが、やはり幸せな家族と一緒に時間を過ごす暮らしが幸せと感じるんじゃないかな」と答えている。
すみさんは一緒に暮らす犬の幸せな姿を、写真という道具を使って心に焼き付けているのではないかと思うのだ。単に綺麗なだけ、可愛いだけの写真は人の心を揺さぶることがない。アポロやチェルシーの幸せと、彼女の愛情のキャッチボールを写真の奥に感じられるからこそ、こちらの顔まで笑ってしまうことになるのである。言葉を換えて言うならば、“美しい”写真なのだ。

次の2枚の写真は、ぼくが20代の後半に会社勤めをしている時(4年ほどの短い期間だが、勤めたことだってあるのだ!)お世話になった先輩デザイナーの息子さんTorishinさんの写真である。
インターネット/ブログというITメディアの普及によって先輩ご夫婦と30年ぶりに再開し、死んだMAXを連れて笠間に遊びに行ったのだが、TorishinことSくんは二人の素直なお子さんの親となっていた。以降、互いのブログにコメントをいれるコミュニケーションが始まったのだった。そこで発見したのがSくんの隠れた才能である写真。本業は理系の知識を活かしIT産業の先端で仕事をしているのだが(物理学専攻だったと思う)、文系両親譲りの感覚で素晴らしい写真を撮っているのである。
SくんはFacebookに家族や猫の楽しいアルバム・アカウントを持っているので、Torishinで検索すれば見ることができるはず。ルーカスが我が家にやってきた数日後の日曜日、Sくんはお嬢さんを連れて(もちろんジイジとバアバも)遊びにきてくれた。その時の写真がこれだ。生後70日にして十分にやんちゃなルーカスの表情が見事にキャッチされている。
彼のブログ「おでかけ」は居住地である茨城県守谷市での生活ブログ。守谷市周辺によいレストランや食材店が多いことに驚かされる。もちろん、二人の子供との生活が美しい写真とともに記録されているから、こちらもぜひご覧あれ。
http://torishin.cocolog-nifty.com/odekake/

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この2人の写真に刺激を受けた世帯主&ルーカス・ママは、ぼくのブログの写真が記録の域から出ていないと言い出し、自分もいい写真を撮るのだと頑張り始めた。下の3枚はその一部なのだが、おそらく本人からはもっといいのがあるとクレームがつくこと必至。まあ、それはおいおい公開させていただくことにしたい。

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ぼくの若いころからの友人がこのブログを見たら「お前、いつから宗旨替えしたんだ? 日本の写真家は森山大道と中平卓馬しかいないって言ってたやつが、コマーシャル・フォト一派のような写真が美しいだと!あの粒子荒れ荒れのモノクモ写真をみて“これがほんとの美だ”と言ってたくせに」と言われること必定。だがちょっと釈明させていただけるなら、ぼくは浅井慎平や沢渡朔らの人気フォトグラファーの写真がだめだとか、悪いと言ったことは一度もない。ただ、当時若気で至りまくっていたぼくにとっては「プロヴォーク」や「季刊写真映像」に集う写真家の作品のほうが心を複雑に揺さぶってくれたのだ。(まあ、“時代”というのもあったし・・・)
それは絵画や音楽についても同じで、綺麗なもの、オーソドックスなもの、保守的なものに対する本能的な懐疑が常に湧き上がるタイプの人間なのだ。高校生のころにジャックスン・ポロックのアクション・ペインティングや抽象表現主義の絵描きの作品に傾倒し、読売アンデパンダン展に通い、セシル・テイラーやアルバート・アイラー、山下洋輔のフリー・ジャズを聴く早熟な若者だったぼくは、そのためにスタイルを超えた“美”に辿り着くのにちょっとばかり遠回りをしたかもしれないと思っている。
たとえば渋谷毅の音楽。この人の弾くピアノは極めてシンプルなのだが、こちらに届く音楽は複雑に響くのである。奇を衒ったような演奏など一切なし。淡々と、自然体で音と向かい合っているだけなのだ。「自己表現」だの「アイデンティティ」などという大仰に構えた姿勢がないミュージシャンをぼくはこれまで見たことがない。「ミュージシャンズ・ミュージシャン(音楽家中の音楽家、音楽家に尊敬される音楽家)」と言われたギル・エヴァンスだって、渋谷さんほど空気のような演奏はしていなかった。

技術は表現者が必要とする分だけ自然に備わるもので、目的化された技術ほど無味乾燥なものはない。そういう技術は必ず作品のどこかから匂ってきて、受け手の楽しさを妨害するものだ。ぼくが綺麗な写真、うまい演奏に無関心だったのはどこかでそれを嫌っていたからなのだろう。
ジャズ・ミュージシャンの坂田明がアマチュアの演奏者に言ったことばで面白いものがある。
「アマチュアはプロに比べると、確実にヘタなのね。でもヘタを補って余りある何かを見つけようと思えばそれは凄い武器になるんだ。プロよりもよっぽど早く、音楽の核心に触れられるんだから」

最後の一枚はぼくが一番好きな写真である。自分の娘と犬(MAXだ!)とのコミュニケーションを見るTorishinことSくんの慈愛のまなざしが写真のなかで輝いている。写真はなんて素晴らしい心の伝達手段なんだろうと、いまさらながら驚かされるのだ。

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内 容 ニックネーム/日時
私は昔から、写真というものを見るのが大好きなのです。自分が映っているものから、全く関係の無い人たちのものまで。宣伝材料でない写真には、リアルストーリーや瞬間のメモリーが一緒にあるのが魅力のひとつだと思っていて。同級生にも頼んで家族のアルバムを見せてもらったり、一時期キラワレモノになりかけた家族写真で作った年賀状も、見るのが好きなんです。すみさんの撮られる写真はとても魅力的ですばらしいですし、IKEGAMIさん&御家族が撮り続けている写真もすべて楽しく拝見しています。写真は、撮影する人の目線がとても現れていて、自分の姿を他人に撮ってもらうと(そうなのか…こんな風に見えているんやなぁ)とよくわかります。その撮られる側と撮る側との間の何かを見るのと、そして色のコンビネーションや風景の中に流れる何かと…写真を”見る・想像する”楽しさもあります。これからも楽しみにしていますので腕によりをかけて、ゴルフ以上にNiceショットを狙って下さい。^^
chi-B
2010/08/27 01:05
chi-Bちゃん、早速のコメントありがとう。
写真にも音楽にも不思議としか言いようのない力があります。そこに写っているものや、鳴っている音を超えたストーリーに誘われるんです。その瞬間、自分の世界が拡大される実感があります。
話は変わりますが、アメリカのゴルファーって「ナイス・ショット」って言わないんですよね(たまに言う人もいるけど)。「グッド・ショット」。ちなみにナイス・ショットは写真です。
IKEGAMI
2010/08/27 12:14
うわぁー。そんなに褒めていただいて・・・ほめすぎです(汗)。でもとっても嬉しいです。ありがとうございます。
そもそも、写真を始めたのは「かわいいアポロを撮りたい」というだけの理由でした。アポロの笑顔は、何万枚も撮ってあります。でも・・・やっぱりもう触れないと思うと切ないですが。
チェルシーは、赤ちゃんの時から一眼レフでたくさん写真を残してあげられて良かったです。
ルーカスママの写真、3枚目がすごーく素敵です。緑の美しさが際立って。
明日は山中湖のプールで泳いだあと、本栖湖にもちょっと寄って来ます。湖で初泳ぎかも?来週も本栖湖キャンプデビューの予定です。
すみ
2010/08/27 23:00
うちもMAXの写真はたくさん残ってますが、パピーのころのものは少ないです。
すみさんのショット、当家では長タマ使いの女王と呼んでます。今日アップされたプールのものも背景の水玉がきれいですねえ。さらに独特のトーンを深めて、プロを打ち負かしてください。
IKEGAMI
2010/08/28 01:59
女王様のブログ拝見いたしました。愛情あふれた良い写真ですね。
我が家の四代目のビアーデットコリーも[アポロ]という名前でした。18年2カ月で天寿を全うしましたが女王様の愛犬[アポロ君]の写真を見て楽しかったり、大変だったりの日々を思い出しました。

愚息の写真、おほめ戴いてありがとうございました。笠間の
芸術の森公園、楽しかったですね。またご一緒しましょう!

所帯主さまの写真、楽しみにしていますよ。
masae
2010/08/28 18:16
masaeさん、おひさしぶりです。
最近、そちらの愚息(って、他人が言っちゃあいけないよね)とTwitterというITの武器で動向を探り合っています。
こう暑いと犬連れで常総方面に遊びにも行けません。早く秋になあれ!
IKEGAMI
2010/08/29 14:00

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