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zoom RSS 変革の“志” 2

<<   作成日時 : 2010/02/04 23:55   >>

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大河ドラマ「龍馬伝」を触媒として、「変革の志」について考えて行こうと思っている。
昨年、このドラマの主役が福山雅治だと知った時はなんだかなあ、イメージがちがうなあ、と言っていたのだが、4回の放送で意外にも適役じゃあないかと思い始めた。これまで何度も竜馬の生涯はテレビドラマ化されているが、60年代末の北大路欣也主演のものは別にして(よく覚えてないのだ!)、全体の流れがちょっと重たい。まあ、志半ばに暗殺される結末なのだから、仕方がないのかもしれないが、今回のドラマはちょっと違うようで興味深いのだ。明るくて、脳天気で、お人好しで、チャラいが、誰も考えたことのない何かを求めつづけている竜馬、という設定に福山の特徴である軽さがピタリとはまっている。こういう軽い男が幕末から明治維新への道を、どのように具体化して行くようになるのかを見るだけでも面白いではないか。

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このPostのテーマは“志”であって、テレビドラマ評ではないから、福山の竜馬についてはこのくらいにしておこう。

<1>で孫正義さんが「竜馬がゆく」を読んで感動し高校を「脱藩」したことを書いたが、ぼくが高校生のころに考えていたのはどうしたら「国籍を持たない人間」になれるか、ということだった。幕末の「藩」に等しいのは「国家」。偉い思想家の言う「国家の死滅」なんて待っていてもいつになるか分からない。日本人の“長いものにはまかれろ”という慣習からみても、「国家の死滅」に至る過程の変革だってほとんど無理だろう。つい10数年前に数百万人の犠牲を出した太平洋戦争があったというのに、再び軍備を進めることを認めちまう国民なのだ。だったら自分で「国家」の帰属から抜け出せるものか、と考えたのだった。(まあ、考えただけで行動をおこしたわけではない。このあたりがホントに「脱藩=海外留学」しちまった孫さんとの差。それが事業家としがない雑文書きという現在の違いとなっている)
ぼくの世代は「戦争はいけないこと」と教えられて育った戦後民主主義の申し子なのだが、日本から外に目を向けてみると、戦後たったの15年にして朝鮮半島では南北朝鮮がにらみ合いを続けていたし(10歳のときに停戦になった)、東西ベルリンだっていつ戦闘状態になってもおかしくない状況に置かれていたのである。
こうした国際紛争は、最近の宗教に起因する紛争や部族・人種による紛争を別にすれば、「国」の利益(資源や貿易の優位性、等々…)を得んがために起こるものだ。では、その利益は誰が受け取るかということを考えてみると、国民一人一人が享受できる“取り分”などは微々たるもの。国の経済状態が好況なので、前年比数万円くらい給料が増えた、という程度のものだ。その程度のゲインのために近隣国との戦争に狩りだされ、前線に立たされるのは常に“持たざる者”なのである。
悔しいことに、国際政治や経済の実態を知らない国民は「もしよその国が攻めてきたら、誰が守るの?」という妄想に近い問いに、単純な反応をしてしまうことが多い。「それは大変だ、やっぱり軍隊は必要だ」となるか、アメリカに守ってもらわなきゃあ、と考えてしまうのだ。
だがよく考えていただきたい。この21世紀になった今、日本を攻めてくる国がどこにあるというのだろう。北朝鮮、中国? まあ、方法を問わなければその可能性がゼロとは言えない。特に最近の北朝鮮の無法ぶりを見た人がそう思っても無理はない。だが、そうした絵空事の想定に軍備で対処するよりも、紛争そのものを回避する努力のほうが大切だし、経費もかからない。この小学生が考えても分かることをしないで、自衛隊の軍備を増強したり、同盟国アメリカ(どこが!?)の戦略に協力するのは、裏の理由があるからなのである。

坂本竜馬でさえ、品川沖にやってきた黒船を見た後に、土佐の家族に「もし異国と戦うことになったら、切り倒して帰国する」というような手紙を送っている。そんな男がどのように変わって行き、幕末〜明治という「変革」の中心に立つようになるのか、孫正義さんならずとも楽しみなのである。願わくば、このドラマを歴史的娯楽としてだけでなく現代の日本社会、国際社会、国際経済の問題として見られるような想像力を身につけたいものだ。



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レイバン メガネ
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内 容 ニックネーム/日時
ここ数年大河ドラマは見ていませんでしたが今回はちょっと興味があり見始めました。別に福山君のファンという訳ではありません。私もIkEGAMIさんがおっしゃるように龍馬と福山君は繋がりませんでした。でも毎回楽しみになりました。坂本龍馬と言う人は私が抱いていた感じとは違い、今回の龍馬伝の様な人ではなかったのかな?と。今日も、面白かった。
Andy
2010/02/07 23:08

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