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zoom RSS EMOTIONAL SKETCH 7  保守症候群・前編

<<   作成日時 : 2007/07/08 04:31   >>

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先日、練馬駅前を歩いていたらなんとも懐かしい「全学連」のビラ配りに出くわした。ヘルメットにタオルのマスクこそ装着してはいなかったが、「沖縄人民に支援を!」というフレーズに惹かれて反射的に「あ、ビラ下さい」と声をかけてしまった。
「ね、公安に写真撮られるよ」と言ったら、「むかしやってた人ですか?」と聞かれしばし雑談。ビラ配りの若者は、ぼくがどのセクトに属していたのかが気になるらしく、「ヘルメットは何色だったんですか」ときた。「大丈夫、革マルじゃあないから。黒にピンクの垂れ流し。ノンセクト・ラジカルよりもいい加減なナンセンス・ドジカルだよ」と答えたらホッとした表情になった。40年近く経過した現在でも「内ゲバ」の恐怖があるらしいことにちょっと驚いたのであった。

沖縄の米軍新基地建設反対運動に自衛隊を出動<詳細は我が国最大のヒット数で知られる「きっこのブログ」を見るとよく分かるはず。オキナワンのMAX(うちの犬ではないよ)ファンのきっこさんならではの現地の人々とのリンクもある>させた防衛大臣は、米軍の原爆投下は「しょうがない」発言で辞任に追い込まれたが、政府・自民=公明の権力が日本を牛耳っている限りすぐに再出動することだろう。だって彼らは、太平洋戦争で唯一の悲惨な地上戦を体験させておきながら戦後はアメリカの領土として沖縄を貸し出し、基地の島として散々な苦しみを押し付けてきたことに対する痛みや反省の気持などを、欠片も持ち合わせていない人たちなのである。
「全学連」の若者はぼくに、いかに日本政府が沖縄の人々に戦後もヒドイことをしているのか、そしてそれがマスコミでヒタ隠しにされていることを説明してくれたのだが、ぼくの頭にはそんなことをされ続けても保守系知事を選ぶようになってしまった県民の意識の風化に対する哀しみが襲ってきてしまった。勿論、沖縄の経済発展、労働雇用の需要は米軍に寄りかかるところ大であろう。だが米軍関係の仕事をして糊口を潤すことと、反戦の思想は別次元の問題である。集団投身自殺に日本軍の関与はなかったと勝手に言い張り、教科書の記述から検閲削除してしまう現在の日本の政府、従軍慰安婦は軍が強制したものではないと広言しながらちょっとアメリカからプレッシャーがかかると反省したフリをする総理大臣、そして憲法を改悪して海外派兵の道をつけようとする保守集団(野党の民主党も似たようなものだがね)に1票を投じてしまう島民が過半数に達したことは、哀しさ以外の言葉を見つけられない。米軍の進攻から逃げて、ガマ(洞窟)に入ろうとした島民を銃で追い払った事を隠蔽するような政党・人物を県民の代表なんかにしちゃあいけないだろ、といっても痛みや傷の風化させられた人や現実の生活に負ける人を責める気にはなれないのだ。だから新基地建設に反対し、身を挺して戦う人々にエールを送りつつも、「疎外、ここに極まる」と思ってしまうのである。
それは久間発言に対する現地の人々の反応にも同じことが言える。久間某の発言は本気でそう思っている自分に正直(?)なだけで、自民=公明政権の大半は「そう思うのだが、言うと問題になり損するから言わない」という人に占められている。その証拠に、久間某からも内閣からも、きちんとした反省の言葉がでてこない。防衛でお世話になっているアメリカがしたことなのだから「しょうがない」と思っているのである。(にもかかわらず、現行憲法は占領軍=アメリカが押し付けたものだから、自主憲法を制定しなきゃならない、っていうのは論理的不整合だろがよ)
したがって、ロバート・ジョセフ核不拡散問題担当特使が4日、ワシントンでの記者会見で久間発言を受けて言い放った「原爆の使用が終戦をもたらし、何百万人もの日本人の命を救った」というとんでもない暴言に抗議しないばかりか、久間の後任の小池百合子は「別に目新しいことではない」と言う始末。上から下まで愚鈍な人間の集まりだ。こういう政治家に対する集団自衛権を働かせたいくらいである。

人間は自分が受けた痛みは忘れないくせに、他人につけた傷や痛みはすぐに忘れてしまう生き物である、とぼくは思っていた。でも最近の日本人を見ていると、それは思い違いであることを実感させられてしまうのだ。なんと、自分が受けた痛みまで綺麗さっぱり忘れてしまっているではないか!
あの愚鈍で無神経な久間某は糾弾されてしかるべきだが、もっと糾弾されなくてはならないのは、そんな政治家を自分たちの代表として国政を委ねてしまっている国民なのだ。テレビのバラエティ番組は当事者の批判ばかりしていないで、そんな当事者たちとその所属政党を選択している国民を批判してほしいものだ。諸悪の根源は「アンタらなんだよ」と言わなければ、この国の無責任な保守症候群は治ることなく、ずーっと続いてしまうことだろう。

長くなるので、症候群の詳しい記述は後編で。ピアノも弾ける神様から3回目のトンネルと言われないように、週明けにはアップしたい。

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コメント(7件)

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う〜む、ゼンガクレン。
覚えてるのはよど号ハイジャックにあさま山荘事件でどっちも小学校低学年。
その頃は既にニュースに出てくるときは赤軍派とか○○派って呼ばれてて。
言ってて。
ゼンガクレンは、バカボンのパパが「ナンセン〜ス」なんて言ってたことぐらいしか覚えてなくて。

ちょうど今、ワシのブログで1974年のアリvsフォアマンの試合のドキュメンタリーのこと書いてまして。
ザイールの独裁者が自国の宣伝のためにこの試合とコンサートやって。
そのコンサートにワシらがクルセイダーズが出てまして。

ワシらの無責任・無関心がよろしくないのはIKEGAMIさんの言うとおりで。
でも、ワシらがクルセイダーズは積極的に政権に荷担して。
よろしくないな〜。
半斤八両
2007/07/08 09:06
今朝の朝日新聞の一面に、(自民支持者の)「自民離れ4人に1人」の見出しが躍っていましたね。年金問題への不満が背景とか・・。
それでも4人に1人ってのが笑わせるし情けない。後の生粋の自民支持者ってどのような恩恵を賜った方々なんでしょう?
自分へのみかえりだけを念頭に選挙に臨むわけでしょ、多くの日本人は!
貧しいです・・。
hori
2007/07/08 11:41
半斤さん、いつもこの不定期ブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
うーん、政権に加担する黒人ねえ・・・。アメリカには反体制野党ってないから複雑です。ブラック・パワー解体後の黒人たちの政治的な動向や、民主党の大統領候補についてもいつか書きたいと思ってます。気長にお待ちください。
horiさん、そうなんですよ。<みかえりだけを念頭に選挙に臨む>国民が過半数をこえてるって事なんです。お上には忠実に、っていう歴史的洗脳の重さはいかんともしがたい。「アンタらいったいどんないい思いしてきたの?」って国民に問える人材がいないんですよ、野党にも。
IKEGAMI
2007/07/08 12:51
全くまったくおっしゃる通り!
しかし、IKEGAMI節が帰ってきたことのほうが…わはは。

働きながら大学に通い、常は聡明な25歳女性と焼き鳥屋で話していて『労働組合』的な話になったとたん、彼女曰く「組合って会社に反対ばかりしているけれど、その会社が潰れたら元も子もないでしょ?だから組合なんて無くてもいいんですよ!」とサラリと言ってのけた事がありました(汗)。廻りで飲んでるおじさん達は目が点に…。「組合ってのはそういった反対の為の反対だけをしている処ばかりでなくて、不当労働行為や賃金不払いなどの不正行為に目を光らせる意味もあるんだよ…」と言ってみたものの、その短絡的思考に啞然とした覚えがあります。
torigen
2007/07/09 17:18
「疎外、ここに極まる」

「疎外」という単語を見たのは久しぶりです。いまや死語ですが、僕の学生時代(70年代後半)にはまだまだ使ってました。「沖縄人民解放闘争」という文言には、「時代から取り残された新左翼」を感じるけど、池上さんのいらだちには共感します。

今度の参院選には必ず投票に行こうと思ってます。
asianimprov
2007/07/10 07:35
Toriさん、asianimp.ことKさん、しばらくです。
3ヶ月サボってると、お二方のブログの過去ログを読むのが一仕事! それができたら完全復帰だと思ってます。
>いらだちには共感します、って言われて考えてみると、40年ちかく苛立ってる気がします。戦後20年もたたないのに、あの戦争の悲惨な体験をころっと忘れ、戦争を推進した人々の復帰を許し、神武景気・バブル経済に浮かれる愚鈍で、無神経な国民!自国の悲惨な体験は忘れるのはともかく、近隣諸国にしてきた非人間的行為まで忘れたり、「なかった」などとほざいちゃあいけないと思うのです。しかもそういう人たちが恥じらいもなく、堂々と日本を動かしている。困ったもんです。
IKEGAMI
2007/07/10 12:25
(その2)
うーん、選挙ねえ。最大のチャンスを生かせる野党なのかなあと、絶望の芽がまた吹き出しつつあります。統一候補を立てられれば自民の議席を減らせるのに、どこも目先のニンジンに固執する政党ばかりですからねえ。与党の自・公に選挙協力に関しては先を越されてる体たらく。ああ、やんなっちゃった、驚いた、ですよ。こうなると生来のテロリスト志向が頭をもたげてくるんだけど、選挙当日になると世帯主が「行かないっていうことは、自民=公明に塩を送るようなことでしょ」と全共闘みたいな言い方するんだろうなあ。ああ、憂鬱だ。
IKEGAMI
2007/07/10 12:26

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