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zoom RSS EMOTIONAL SKETCH 4〜こめちゃんの躾

<<   作成日時 : 2006/12/06 15:07   >>

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MAXの犬仲間の間で、ひそかに躾ムーブメントが起きつつある。発端はLINKで紹介している「柴犬こめの愉快な仲間たち」のブログ主「こめ母」が、遅まきながら躾の面白さに目覚めてしまって、慈母観音から鬼母(時には、である。念のため)への革命的変化をみせはじめたことにある。まさにジャガー・チェンジ(豹変!)で、1年ほど前まではぼくがMAXを叱ってると「かわいそー、イイコなんだからそんなに怒らないで〜」と悲鳴をあげていた人なのだ。
そんなこめ母が、どうして躾に目覚めたかと言うと、ある日、散歩していたこめちゃんがすれ違った人の足に歯を当ててしまったのが原因。噛んだというほどではなかったようだが、慌ててリードを弾いたため、老婦人の足に引っかき傷がついてしまったのだ。この事件(?)を深刻に受け止めたこめ母は、真剣にこめちゃんの躾に取り組み出した。それ以前もよく散歩に出ていたのだが、前にもましてこのコンビを町で見かけることが多くなった。

「飼い主がイケナイと教えようとしていることから逃げちゃだめ。なんどもイケナイことをさせて、その現場でイケナイと教えてあげて。よく、トラブルになりそうになると抱き上げちゃう人っているでしょ。それじゃあ何も解決しない。飼い主にダメ、イケナイって言いたくなっちゃう」
というぼくのアドバイスを生真面目に聞いてくれたのだ。だから、車やバイクに飛びつこうとすると「イケナイ!」と大声で指示するようになったし、人ごみを歩かせて人馴れするように経験を積ませたようだ。何よりも効果があった躾は、いろいろなシチュエーションでこめちゃんに「座れ」、「待て」をさせる努力を重ねたことだろう。公園や道で仲間を見つけたり、知り合いの人と出会うとこめちゃんは嬉しくて駆け寄ろうとする。なのに突然「座れ」と言われだしたものだから、こめちゃんは「ん?」と思って飼い主を見る。アイコンタクトである。そこで母ちゃんはいつもの菩薩のような笑顔に戻り、「座れたね、待ても出来たね。ああ、いい子だねえ。はい、行ってよーし!」と指示してあげるのだ。その結果、こめちゃんは引っ張ることもなく、強くて信頼できる母ちゃんの横に付いて、幸せそうに町内を歩いているのである。

小型犬の場合、多少引っ張ったって飼い主が転倒するようなことにはなるまい。問題は別の所にある。犬が散歩の時に引っ張ったり、あちこち勝手に歩くというのは、散歩の主導権は犬にあるということ。主従関係が逆転していることになる。この逆転はともすれば、深刻な問題行動に発展しかねないのだ。イケナイと言われると唸って威嚇する、何かを取り上げられそうになると飼い主を噛む、というのは犬が飼い主を尊敬できるボスだと思っていないからなのである。問題は犬のほうよりも、犬の行動を理解してよいボスになることが出来ない飼い主の側にあることが多いのだ。自分にご飯をくれる飼い主に対してさへそういう行動に出る犬は、他人からそうされたら当然のように自己主張するだろうし、犬同士の関係になるとより主張が激しくなる。例えばマウンティング(後ろにのって腰を振る行為)。この行動は性的なものだと思っている人が多いのだが、犬の心理の中ではもっと複雑なものだ。性的なマウントのほかに、自分の優位を示すため、相手を挑発して遊びに誘うため、といろいろな目的を使い分けているのである。(まあ、挑発以外は誉められることではないのですぐに止めさせるべきなのだが、「好きみたい」とかいって放置している飼い主が多い)こういう犬は飼い主と一緒に散歩してても、マーキングの後や休息中に「砂かけ」をしたりする。この行動は多くの場合、「オレは強いんだぞ」という強さの誇示。飼い主が自分を守ってくれるという信頼がイマイチ持てない、要するに頼りないので、自分でなんとかしなくちゃと頑張っているケースである。(イライラしてる時にもやる!)飼い主は頼りないと思われてる自分を反省したほうがよいだろう。

今年の半ばから、犬仲間にガンツくんというミニチュア・ピンシャーが加わった。ガンツくんは仲間と会うとメーターが振り切れるほどエキサイトして、「座れ」や「待て」の指示に従えなかった。まあ、「座れ」や「待て」が出来なくても問題のない大きさの犬もいるし、「何も出来ないイイコ」もいる。それはそれで、犬は十分に可愛い生き物でもある。だが、飼い主の側に立って考えてみると、それは「アンタのいうことなんか聞かねえよ」と言われているわけで、犬にもバカにされてると社会に公表していることになる。まあ、それでもいい、ってんならどうぞ!
というわけで、ガンツ・ママのKumikoさんは実に粘り強く「座れ」と、飼い主たちが話している時の「待て」を指示するようになったのだ。数回(4,5回だと思う)の経験を重ねているうちにガンコ、じゃなかったガンツくんは長い足をたたんで座るようになり、かなりの確立で「伏せ」、「待て」をするように変わりつつある。それが短期間で出来る犬もいるし、10倍の時間がかかる犬もいる。Kumikoさんの粘りは勝利しつつあるようだ。「うちの子はオバカだから」なんて言ってる飼い主は、これまた自分の根気のなさを社会に公表しているのである。

では、犬を躾ることによって、犬と人間は何を得ることが出来るのだろう。まず、躾られた犬を社会に示すことによって、「犬は怖い、汚い」といった偏見をなくす要素となることが出来る。犬自身は信頼できるボスを得て、安定した気持ちで生活できる。そして最も重要なのは、飼い主と犬のコミュニケーションが深まり、心豊かに暮らすことができるということだろう。
こめ母がつぶやいた。
「ホント、いまこめが出来ることなんてほんの入り口なんだけど、それでもすごく豊かに楽しく暮らせるようになった気がするの。だって、違う生き物なのにあるテーマを一緒に考えたりするんだよ。それで理解してもらえると、可愛さが何倍にもなるんだなあ」
犬は人を幸せにしてくれる生き物なのだ。そのためにはまず犬自身が幸せに暮らさなくちゃあね!

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こめ&ガンツのお母さん方、パチパチパチ♪
飼い犬が言う事をきいてくれると、より可愛くなるんですよね。
以前IKEGAMIさんのブログで紹介された言葉「犬はコントロールされることを覚えて初めて犬となる。コントロールされない犬は単なる野生動物である。」・・躾に於ける飼い主の責任を強く感じさせられます。
また、躾を覚える時間に個体差があるのも事実です。
躾るには、根気がいるんですね。
〜てことでウチのアンポンタン犬、もうすぐ5歳になろうとしてるのに、まだ「いけない!」言われ続けてますよ(汗)


hori
2006/12/06 19:55
この町でガンツを飼ってヨカッタと常に思っているkumikoです。
こめ母を始め皆さんとオトモダチになれてとっても幸せだ!と思っているkumikoです。
マテができるとカフェで、公園で、同じ時間を共有できる嬉しさがあります。
もっと色々覚えると、一緒に遊ぶ楽しさを共有できると思うと、欲深な飼い主となってしまうワタシであります。
IKEGAMIさん、これからもメーター振り切っちゃうガンツですがよろしくお願いいたします。
kumiko
2006/12/07 00:37
素晴らしいコメントをありがとうございます。こういうコメントをいただくとブログを開いてよかったと思えるし、もっとこまめに更新しなくちゃあと反省させられます。
犬の躾については、ホントはここにコメントを寄せて下さる方(みなさん、きちんと考えていらっしゃいますから)以外の飼い主にこそ読んでもらいたいと思うのです。
日本で登録されてる犬は約600万頭。その倍以上の犬がいると言われています。いつも公園で出会う飼い主は数百万人のなかでも「上流階級」に属する人だと言えるでしょう。「プロレタリア犬革命」や「犬民主主義国家」は、夜中や早朝にこそこそっと散歩させて糞も拾わないような人が犬を理解し、一緒に自分を高める努力をしないと実現しません。
どうしたらいいんでしょうねえ???
IKEGAMI
2006/12/07 11:42
日本語を理解できないこめを躾けるよりも
48年間、日本語で生きて来たこめ母に日本語で教える事の方がさぞや大変だったことでしょう。。。
そう、言葉ではIKEGAMIさんの言っている事が分かるんです。
でも、それがどうやったらこめと私に当てはまるのか?
それをやるにはまず何をしたら良いのか?
本当に理解できなくって悪戦苦闘の連続でした。。。
今でもそうですがd( ̄。 ̄*)
不思議に一つ出来ると二つ三つと出来て来るんですね。
そして我が子がドンドン前にも増して可愛くなっていくんですね。
犬と楽しく格好良く生活する事の面白さをちょっとだけ分かって来ました。
犬を飼った事で出来なくなった事や我慢しなきゃならない事がたくさんあるけれど
犬と一緒でなけりゃ出来ない楽しい事がドンドン見えてきました(*^ー^*)
これからもずっと…楽しい豊かな格好良い犬生活のお手本を見せてください。。。
こめ母
2006/12/07 22:47

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